2015年10月 3日
【約定力も重要】
注文するときにスプレッドが安いに越したことはないのですが、実際の取引では、FX会社の約定力次第では設定されているスプレッド以上の取引手数料を支払うことになることがあります。
つまり、約定力の弱い口座ですと、約定したいレートで注文が成立しないこともあり得るのです。
その原因が「スリッページ」というものです。
「slippage」とは"すべること"という意味です。
スリッページとは、注文時の価格と約定価格がずれてしまい、不利な為替レートで買ってしまう現象のことを指します。
具体的には、取引画面のレートが121.123円のときに注文のためにクリックをしたのに実際には123.225円で約定してしまうように、注文したレートと約定したレートに差が発生することをスリッページと呼びます。
スリッページが起こる原因についてですが、大きく分けると2つあります。
一つ目は、FX会社のサーバーやシステム等の性能・容量不足により、注文が殺到したときに動作上でスリッページが起こってしまうことがあります。
二つ目は、トレーダー側のネット環境が良くないため、ネット速度が遅い場合にスリッページが発生することもあります。
結論的には、トレーダー側のネット環境が原因で起こるのであればプロバイダーとかを変更すれば良いのですが、FX会社側に問題がある場合は、FX会社の口座を見直すべきです。
そのようなことにならぬように、スリッページが起こらない約定力が強いFX会社を選択することが必要です。
以上のことから、スプレッドを検討する際には約定力も一緒に確認する必要があり、これについても比較サイトを参考にされたらいいでしょう。